山用カメラ デジタル 1

 

キャノン EOSKISS X3  EF-S18-55   2010


APS-Cだが軽量で故障もなく10年以上山やクライミングでフルに使った
仕事が忙しくなり、山は10年ほどお休みしていた。その間カメラはフイルムからデジタルカメラへと革命的変化してしまった。キヤノンEOS Kiss X3 EF-S 18-55mm F3.5-5.6 IS付きのレンズキットを買った。撮像素子のCMOSセンサーは有効1,510万画素に増加。映像エンジンもDIGIC 4になっていた。高感度性能も驚き。ISO1600は充分常用できるので、室内撮影で活躍した。

  何しろ安くて写りが良いので10年以上使った。55-300もヒマラヤで活躍

X3はミラーレスと比べると古典的カメラではあるが、純粋にカメラとして見た場合、やはり一眼レフのX3のほうが個人的には優秀であると思る。もっとも、今日、デジカメ一眼レフをミラーレス一眼が圧倒している状況を見ると、軽さは正義の格言を思い出さざるを得ない。富良野岳~上ホロカメットク山に早速持参した。首からぶら下げて歩き、途中の花や景色を撮影したが、思っていたよりはるかに軽いし、扱いは楽だった。

        エベレスト南西壁およびヌプツエ

カラパタールでは55-250mmズームレンズを買い足し持参。これはアップすると多少甘いがおおいに役に立った。同行の人にフルサイズのニコンD800を持った人がいたが恐らく素晴らしい写真が取れたことであろう。重そうだったが。このX3も売り飛ばしたため一眼レフカメラはすべてなくなった。

 

オリンパスμ TOUGH-6020 2011年

どんなにぶっつけても壊れないタフなカメラ。暗いとてきめんに解像度が悪くなる

沢でも、岩でも雨でも平気なタフさ
登山中に雨に降られた場合に使用するため、かねてより防水デジカメを考慮中だった。ソニーサイバーショットDSC-TX10は価格が高すぎてパス、フジのFINEPIX XP30は丸い機体が滑りそうでパス、パナソニックも高いのでパスと結局モデルチェンジして安くなった旧製品のオリンパスμ TOUGH-6020に決定したが、このカメラ、ネットでの評判は起動が遅い、ピントが合わない、ISO400以上はノイズがひどい、手振れ補正が鈍いと結構芳しくない。しかし、一眼レフカメラでもないし、1/2.3インチのセンサーでは写りに期待は持てないのは自明なので割り切って購入。実際に使用してみると各ボタン押下後の動作はかなり鈍く少々イラつく感じはした。それ以外の写りに関しては、こんなものかと納得したが、期待するのは雨中の防水性だ。わざわざ水中に入れる実験はまだやってはいないが、大雪山登山中、暴風雨の為二日目の写真はとうとう一枚も写せなかったという状況はこれでなくなる。

            銭函天狗岳中央クラック

それ以上にクライミングにおいてその軽さは無敵のカメラとなった。首からぶら下げてもその重さは全く気にならないし、衝撃耐久性においてはどんなにぶっつけても、ボロボロになっても全く故障する気配すら見せないのだ。ただ、F3.5とレンズが明るくない上に高感度性能が低いため、条件が悪いと写りは正視に耐えられないほど悪化する。それ以外の点はクライミング用カメラとしては完璧と言えよう。2024年現在も現役である。

 

キャノン PowerShot G1X 2013年

左は現役で使用中のLUMIX GM-1  右がキャノンG1-X重い ケースがごつくて重い、合わせて740gと一眼レフ並み2013年秋、エベレスト街道カラパタールトレッキングに行くことが決まり、カメラはEOS X3と標準ズーム、望遠ズームとしたが、バックアップとしてもう一台一眼レフは重量的に厳しい。いろいろ考えた末、1/1.7やマイクロフォーサーズよりもーAPS-Cに極めて近い大型のイメージセンサー1.5のPowerShotG1Xが頭に浮かんできた。Gシリーズは一眼レフの代替機としての役割を視野に入れた「サブカメラ」となっている。たとえば旅行に行くときに、一眼レフと一緒に持っていき、食事などのちょっとした外出時に使うカメラがSシリーズとすると、そもそも旅行に1台だけしか持っていけない時のカメラがGシリーズ、というイメージである。そのため、同じ「サブカメラ」といえども、Sシリーズは小型軽量であることも重視しているのに対し、Gシリーズは基本的にどのようなシーンでも対応できることが期待されるため、結果的に重装備カメラとなっている。実像式光学ファインダーやバリアングル液晶の搭載、アクセサリーシューの装備や直感的に操作できるダイヤル類のインターフェースなど、まさにフラグシップ・コンパクトカメラがGシリーズなのである。

         前穂高岳の優雅な景色も再現している

画素数も1430万画素と充分、レンズは、35mm換算28mm-112mmF2.8-5.8と四倍ズーム、実像式ビューファインダー内蔵、バリアングルモニター、ダイヤルとボタンを多用した直接的なインターフェースはコンパクトカメラとは思われないほど高級感がある。ボディ本体は落ち着いた半つや消しブラック。基本的なデザインはまぎれもなくG12を踏襲している。PowerShotG12と比べると金額差が大きいので当然ではあるが、カメラとしてのクラスが違うことを感じる。重さはG12の401gに対し、G1Xは534gと133g重いだけだが、手に持つとG12とは異なり、ずっしりとした手ごたえを感じる。 おまけにハードケースも一緒に購入した為、重量が740gになってしまい、EOS X3と標準ズームに匹敵する重さになってしまった。うーん、トレッキングに用の予備としては本末転倒かな。

                前剱付近

しかし、PowerShotG1Xは、持って構えた時に精密機械としてのカメラを実感させてくれる。G12よりもかなり大きくなったような印象を受けるが、実際に両機種を並べてみると、それほど差がないことがわかる。両機種の違いは、むしろ持った時の「ずっしり感」かもしれない。実際にトレッキングでどうだったと問われたら、実は、これがX3ばかり使用し約2400枚撮ったのだが、G1Xはただの一枚も撮影せず帰国となってしまった。あんなに気に入ったのに何故? 振り返ってみると、気象条件が厳しい山では一眼レフファインダーの便利さに尽きたと思う。とはいえG1Xは2014年夏の北アルプス槍ヶ岳~北穂高岳~奥穂高岳~前穂高岳の縦走、剣岳~立山連峰の縦走に持参し、素晴らしい写真が取れたので非常に満足できた。ただし、現在の標準で言えば600g近い重量は重過ぎるだろう。フルサイズのα7Ⅱでもレンズ込みで900g以下なのだから。とは言え、いささかもG1Xの魅力は薄れていない。その後オークションで売却し2015年に、はるかに軽量なLUMIX GM-1に取って代わった。

LUMIX GM-1 2015年

PowerShotG1Xは1インチのセンサーであるが重量が534gとコンパクトサイズにしてはがっちりしていて重たい。写りに関して不満はまったくないがクライミングに持っていくにはやはり重たすぎる。 かといってオリンパス6020ではセンサーが1/2.3とあまりに小さすぎ、条件の悪い状況では画質が全く使い物にならない。そこで調べてみたところマイクロフォーサースの中でパナソニックルミックスGM-1Sがレンズ込みで302g群を抜いて軽いことが判明した。しかもボディーの大きさが96mm、55mm、60mmとほとんどオリンパス6020と変わりがない。画素も1600万画素と必要にして充分な性能を持つ。ボディーの色も深いブルーととても格好が良いし、価格もAクラスで37,800円とリーズナブル。キャノンG1Xと比較すると色相が若干好みと違うが不満は全くない。

         手のひらに乗るという表現がぴったり

軽量ということは作りが少し華奢であるのは止む終えまい。アイスクライミングに出かけたとき持参して行ったのだが気がついたときにはレンズの外観ルーレットを切ってある部分が外れているではないか!いや、こんなものなの?ぺなぺななアルミシートがプレスで圧縮されているだけ。帰宅してから瞬間接着剤で修理したが、その後5年間なんでもないので良かった。

  雄冬大壁だが上部半分が崩落し、岩場として今後使えないかもしれない

               某岩場にて

カバーに落石が当たり凹みが出来てしまったが動作に異常はない。商売で写真を撮るわけではなく、作品を撮る訳でもないし、記録としてのこすのだから途中で壊れてもいいから軽量が最優先な今日この頃。現在2024年でも現役バリバリで活躍している。とはいえ9年目に入ったので動きに少し不安を覚えているのだが、買い替えたくてもデジカメの需要が減り、中古でも価格が下がってこないのだ。

           遠見尾根より五竜岳を見あげる

基本的に車とカメラは中古派の私は新品を買わない。この傾向は変わることがないので困ったことだ。マイクロフォーサーズでは一番軽くクライミングにフル活用だ

 

ソニー a7Ⅱ ゾナー35mm f2.8 2020年

 

フルサイズは安くはない、安くても15~20万円を越える事になるし、当然ながらレンズはさらに高価であり、トータルすると新品は30万円を越すのではないか。どうせ体力の落ちた高齢者が山に持っていけるわけもなく、町場でよい写真を取れるわけでもない。突き詰めると宝の持ち腐れ、すなわち猫に小判だろう。しかし私には迷ってばかりいる時間はあまり残されてはいない。ソニーのa7は発売されてからすでに7年たち、評判は悪くないが使いにくい点も多々ある。手振れ防止がない、シャッターが軍艦部にあり押しにくい等は発売当初から指摘されていた。それが改良されたのがa7Ⅱである。     画素が2470万画素とたいしたことはないがフルサイズである。充分といえる。それにソニーの方針であろうがいまだに現行商品であることは中古を買うものにとって気持が良いのは自明だろう。中古とはいえ83,000円ハフルサイズでは破格だろう。見た目は新品といって良いほど傷も、スレさえどこにも見当たらないのだから。レンズのゾナー35mmf2.8はコントラストが高めに写り、何気なく撮っても締まりのある写真になりやすい。ディストーションは気ならない。中央部から周辺部まで、解像度の差が小さい印象。コンパクトさ、軽さが本機の最大のウリである。

                豊平峡ダム

レンズフードはフジツボ型AFは非常に高速で、静音、流石純正伊達にカールツアイスを名乗っていない。ズームレンズに慣れきった身には画角が取れない短焦点レンズの不便さの方が画質のよさよりも上回り1年たたずにオークシヨンで買値の46,000円で売却。 ときに指摘されもする、正面軍艦部の大きく白いSONYのロゴ。やはり、いかがかと。たとえば、灰白色であれば、ほんとに上品な感じになるだろう。昔からのカメラフアンにとってSONYのロゴはやはり違和感を感じるのは否めない事実である。マウント部のあかがね色のリングは、ぎらつく感じ。艶消しにしてほしい。しかし、中心的な購買層を考えると、商品としては現行のままがいいのかも。画質は多くの方が、称賛していたもので発売以来5年余りになるが、十分現役でいけると思う。操作性は決して悪くないが、手になじむという段階ではまだないと思う。スクエアな筐体は小型でも有るがもう少し色気を出したほうがフアンは喜ぶに違いない。 「カールツァイス」ブランドの標準ズームレンズ。発売は2014年1月で、フルサイズミラーレス「α7シリーズ」のファーストモデルである「α7」と「α7R」が発売されたすぐ後に登場したレンズだ。解像力とコントラストにすぐれるカールツァイスレンズらしく写りにはこだわっており、非球面レンズ5枚、EDガラス1枚を用いるなどして高い描写力を実現。手ブレ補正機能を搭載しているのもポイントで、手ブレ補正を内蔵しないα7シリーズの第1世代モデルでも手ブレを抑えて撮影することができる。さらに、絞り開放F4通しで設計されていることもあり、73(最大径)×94.5(長さ)mmで重量約426gという小型・軽量化を実現しているのも特徴。重量はFE 24-70mm F2.8 GM(約21万円)と比べて約半分だ。 価格は価格.com最安価格(2016年7月28日時点)で約10万5000円となっている。自分はキタムラで6万9000円ABを手に入れたが現物に不満はない。

Vario-Tessar T* FE 24-70mm F4 ZA OSS  2021

Vario-Tessar T* FE 24-70mm F4 ZA OSSは、カールツァイスレンズとしてもう少しがんばってほしいところもあるが、期待を上回る写りであった。コンパクトながらコントラストにすぐれ、抜けがいい。望遠端と周辺部の画質は「もう一歩」と感じたものの、写真としての仕上がりはよく、実売価格約9万円という価格は十分に納得できるはずだ。手ブレ補正に対応しているのもポイントで小型・軽量で持ち運びやすく、外観の作りもよく、比較的気軽に使える高級レンズとして価値のある製品だ。FE 24-70mm F2.8 GMは、やはり最高質を求める場合に選択したいレンズだと思う。いずれにしても山には持っていく体力はもうどこにもない。

オリンパス TG-5RED  2021年

首から下げてクライミングすると、重さが思いのほかに厳しい

防水を謳う全天候タフコンデジ、かつ、1台だけの購入となれば、これ、一択だろう。 山中で使うために買うのだから色は断然鮮やかな赤が良い。 理由は単純で落としたとき見失うことなく発見できる確率が断然高いからだ。山をやる人ならあたりまえだが街中でこの派手さは少し恥ずかしいか。 写真を本格的にやられる方は、いずれかのメーカーの信者で、既に一眼、ミラーレスを持っておられるし、普段使いのサブ(ハイエンドコンデジ)もお持ちだろう。強力なPCも。 写真をやられるという事で、スマホ(アプリ)との連携もじゅうぶん、ご存知かと思う。

                 羊蹄山頂上

               羊蹄山頂上


写真の世界は、私ごときが語れるほど狭くないので…。私は防水カメラを他に所有しているが、これほど欠点の少ないカメラを知らない。レンズは最高(Wide端でF2.0)に明るいし、操作性も良し、くもり止めのガスを封入された、レンズカバー。電池容量もタフコンデジの中では有る方。手持ちのホールド感もある。さらにGPSの省電力機能、カメラらしい外観、起動の速さ、4K動画も撮れるらしい…等々。もう、TGシリーズに敵ナシと思われる。 しかし、今まで使用してきたtoguhμ-6020と比較すると決定的な欠点が一点だけある。それは重量だ。toguhμ-6020の実装重量189gに対してTG-5は284gと5割も重いのだ。この差は大きい。クライミングしているとき首からぶら下げて使用するのだが重さの限界は200gていどにある。マイクロフォーサーズのGM-1ですら200g+レンズ100gなのだから284gがいかに重いかがわかる。首から下げると恐らく肩こりが起き、ムーブに対してカメラは大きく振れてしまうに違いない。世の中に完璧というものはないのはこの歳になると分かるのだが、有る意味完璧なこのカメラの唯一の欠点であろう。無論、私にとってだけであり他の人にとってはまた別である。悩みに悩んだ挙句売却し、流行のアクションカメラDJI OSMO ACTIONを買ってしまった。